子どもたちは驚くほどの速さで成長していきますね。大人は一年経ってもあまり進歩がなかったりしますが、子どもたちの一年は大人の一年とは比べものにならないほど密度の濃い日々です。春に入園・進級を迎え、夏から秋、冬と過ぎて次の春が巡ってくるまでの一年、子どもたちは大きく成長します。そんな子どもたちの大切な一年がさらに密度濃く、意義深いものになるように、保育園ではさまざまな行事を体験させてあげたいと考えています。

4月初めの入園進級式に始まり、7月には夕涼み会と夏祭り、10月には体育発表会と秋の遠足、11月には作品展、12月にはクリスマスパーティー、年が明けて「墨の遊び展」、2月には発表会、そして3月のお別れ遠足と卒園式、さまざまな行事を計画し、実施しています。それらの行事は、“保育”という目的のためには必ずしも必要ではないのかもしれません。しかし、それらの行事をひとつ経験するごとに、子どもたちはひとつ視野を広げ、ひとつ自信を持ち、まるで大人へのステップを一段上ったかのように成長します。

入園進級式や卒園式のような“人生の節目”としての式典、あるいは夏祭りのような、日本の風土に根ざした季節ごとの年中行事、そして体育発表会や作品展、発表会など、子どもたちが保育園でやってきたことを保護者の方々に見てもらうための行事など、保育園で実施する行事はさまざまなものがありますが、それらの行事のひとつひとつが子どもたちの心と身体の成長の糧となってくれればいいと願っています。